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★【名作】『Gungrave』(2003/Ave.84.4) text by HASSO


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作品NO.37 『Gungrave』




Gungrave イメージ 90


 

Gungrave レーダー 小 5 【名作】 2クール


世界観:80 脚本/構成:90 演出:85
キャラ:95 演技(声優):95  引き:80 劇伴:80 作画:70


Ave.84.4   詳しくはこちら     ネタバレ厳禁度:★★★★★




2003年10月6日~2004年3月29日
テレビ東京、他
全26話ゲーム原作
ドラマ・アクション・SF




監督:都留稔幸
シリーズ構成・全話脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:筏雅律
キャラクター原案:内藤泰弘
音楽:今堀恒雄
アニメーション制作:マッドハウス




<キャスト(主要)>

ビヨンド・ザ・グレイヴ(ブランドン・ヒート):関智一
ハリー・マクドゥエル:磯部勉浜田賢二(青年期)
浅葱 ミカ:佐久間紅美
ビッグダディ:家弓家正
浅葱 マリア:井上喜久子





【作品概要】



2002年にPS2用ソフトとして発売されたガンアクションゲームを原作としたTVアニメ。
ゲーム版とは一部設定は引き継いではいるがゲーム未プレイでも全く問題無いストーリーとなっている(筆者もゲームは未プレイ)。シリーズ構成と全話脚本を黒田洋介氏が一手に担っており、主人公ビヨンド・ザ・グレイヴ(ブランドン・ヒート)と親友ハリー・マクドゥエルの友情と野望の物語をスタイリッシュなビジュアルと演出と共に濃密に描いた作品。



 
【作品のみどころ】


【ブランドン・ヒートとハリー・マクドゥエルについて】

【キャラクターとキャストについて】

【ストーリーの構成について】

【第1話の注意点と注目話数】


【作品を観るには】





■ 作品評価     【名作】



傑作 絶対観た方がよい作品 
【名作】 観るべき、マストではずせない作品 
【良作】 観た方がよい(がマストではない)作品
【佳作】 時間があるなら観ることを勧めたい作品 
【水準作】 普通だが見どころはある作品

【凡作】 酷いが全否定ではない、どこか残念な作品 
【失敗作】 ほぼ全否定、何とも残念な作品 
【駄作】 取り上げる価値もない作品


【傑作・名作】 傑作と名作の中間
【傑作>名作】 傑作寄り
【傑作<名作】 名作寄り
※惜作 (名作になりえた惜しい作品)

◆ 作品評価順リスト(=「見て損はない作品」ランキング )はこちら




 
■ レーダーチャート評価  


Gungrave レーダー
【総得点/Ave.】   675/84.4
――――――――――――――――――――――――――――――――
世界観 : 80
脚本/構成 : 90
演出 : 85                グループA:Ave. 85
――――――――――――――――――――――――――――――――
キャラ : 95
演技(声優) : 95            グループB:Ave. 95
――――――――――――――――――――――――――――――――
引き : 80 
劇伴 : 80                グループC:Ave. 80
――――――――――――――――――――――――――――――――
作画 : 70         
――――――――――――――――――――――――――――――――


100 唯一無二、これ以上はそうそう望めない最高峰 
95   最高、傑作レベル、文句なし、その作品にとってなくてはならない 
90   めちゃくちゃ良い、名作レベル
85 
80   かなり良い(強い、巧い)、良作レベル 
75   良い(強い、巧い)
70   なかなか良い(強い、巧い)、佳作レベル
65
60   普通、水準作レベル、少々物足りないが及第点は出せる 
50   凡作レベル、2流  30  失敗作レベル、3流  0  駄作・愚作レベル


※ 各パラメータが含むもの、点数の付け方など、詳しくはこちら
※ Ave.と作品評価は別、つまりAve.が75でも【名作】にすることは可能
◆ 総得点順作品リストはこちら





■ ネタバレ厳禁度   


★★★★★  (厳重注意。ネタバレによって面白さ・衝撃度が著しく低減する可能性あり)


"Gungrave”のタイトルをgoogleで検索すると、検索候補に超絶ネタバレ文が出てくる可能性があるので注意。






 

【作品のみどころ】





Gungrave イメージ2 80



本作タイトルにもある“グレイヴ”が意味するものは“墓”。主人公ビヨンド・ザ・グレイヴは、その名のとおり死から甦った男だ。

本作のみどころの一つは、屈強な肉体を持って復活したグレイヴが巨大な二挺拳銃“ケルベロス”とロケット砲が仕込んである巨大な棺桶を武器に、立ちはだかる怪物”オーグマン”たちを粉砕していく豪快なガンアクションである。

もう一つの大きなみどころは、裏社会を舞台に描かれるハードボイルドな男のドラマ
グレイヴの生前の名はブランドン・ヒート。かつて親友ハリー・マクドゥエルと同じ夢を追いかけ、その末にハリーに殺された青年であった。
親友だった2人が裏社会でのし上がっていく中でなぜ決別してしまったのか、硝煙の匂いが漂う灰暗い空気の中でそんな二人の因縁の過去が濃密に描かれていく。


00年代の深夜アニメの中でも一際ハードな作風の本作は”男の義務教育”とすら呼ばれるほど。男として生まれたからには一度は観ておいて損は無い作品だ(もちろん女性にもオススメ)。





 
【ブランドン・ヒートとハリー・マクドゥエルについて】




本作の物語の柱はブランドンとハリー、2人のキャラクターと関係性にある。



Gungrave イメージ9



ブランドンは数あるアニメの主人公の中でも際立って無口なキャラクターである。序盤では一話通して喋る台詞が「あぁ」などの相槌しかないこともしばしば(成長後は親しい人には軽い冗談を言える程度には変化する)。しかしながら、時折挿むモノローグ次回予告の詩的な雰囲気は声優を務めた関智一氏の演技も相まって一つ一つが力強く響くものになっている。

本人が無口故にキャラクターが掴み辛いと思われるかもしれないが、ブランドン自身の表情や動作、周囲のキャラクターの言動によってブランドンの実直さ、自分よりも他人を思いやる優しさ、それ故の不器用さなどの性格が充分に伝わるものになっている。そしてその実直さと不器用さこそがブランドンの大きな魅力であり、本作の屋台骨となっていると言っても過言ではない。
多くを語らず行動で示す、男から見て憧れるような魅力的な男性主人公というのは昨今の深夜アニメではなかなかお目にかかれないものではないだろうか。



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対するハリー・マクドゥエルは明晰な頭脳と端正なルックス、巧みな話術で女性を口説くのも得意なプレイボーイである。無口なブランドンとは対称的であるが心からお互いを信頼し合った良き友であった。
しかし、裏社会を支配する大組織「ミレニオン」に入ってからはハリーの中にある野心が暴走しブランドンへの信頼はいつからか失われ、激しく憎悪するようになってしまう。ブランドンを自らの手で殺したハリーは圧倒的なカリスマ性と力を持ってミレニオンの頂点に君臨することになる。


若き日に共に”自由”を求めて歩んできた2人の道はどこでズレてしまったのか、ブランドンは何故死から蘇ってまでハリーとミレニオンに立ち向かうのか、その答えが明らかになる物語ラストではきっと大きな感動に包まれるはずである(ネタバレ厳禁度MAXとした理由は、この結末の驚きと感動を是非ネタバレを踏まずに味わって欲しいというのが大きい)。





 
【キャラクターとキャストについて】




メインキャラクターとキャストは以下の通り。


ビヨンド・ザ・グレイヴ/ブランドン・ヒート:関智一
ハリー・マクドウェル:浜田賢二(青年時代)/磯部勉(壮年期)
浅葱ミカ:佐久間紅美
ボブ・パウンドマックス:茶風林
バラッドバッド・リー:子安武人
ベア・ウォーケン:大友龍三郎
九頭文治:立木文彦
浅葱マリア:井上喜久子
ビッグダディ:家弓家正



本作の登場キャラクターの多くは妙齢の男性キャラクターであり、それに伴ってキャストも強烈な印象を持った演技巧者揃いである。キャスト陣の重厚な演技も本作を支える要になっている。



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本作のヒロインである浅葱ミカ、彼女がミレニオンに狙われそこでブランドンが蘇るというところから物語がスタートする。蘇ったグレイヴは彼女を守りながらミレニオンに立ち向かう事になる。



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ボブリーベア文治はミレニオン四天王と呼ばれるハリーの側近の幹部達。かつてはブランドンとの苦楽を共にした仲間であったが、蘇ったブランドンの前に強敵として立ちはだかることになる。また、彼らも己の信念の元に戦う男達である。



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浅葱マリアは若き日のブランドンが唯一愛した女性。ビッグダディ(下図中央)はミレニオンの創設者であり、ハリーの前のミレニオンのボスであった人物。この2人はブランドンの生き様に多大な影響を与えた存在である。

上記メインキャラクターの他にも魅力的なキャラクターが多数登場する。是非注目して頂きたい。

因みに名前付きの女性キャラクターは上記の2名(ミカ、マリア)にシェリーを加えた3名以外殆ど登場しない。こういったキャラクター配分も00年代前半という時期の深夜アニメだからこその挑戦的なものと感じられる。



 


【ストーリーの構成について】




本編の構成は大きく現代編と過去編に分かれており、1話+17~26話が現代編、2~16話が過去編となっている。
現代編のスタートを見せて、直後から長大な回想となる過去編に突入するのだが、こういったストーリー構成は他作品だと「喰霊-零-」「昭和元禄落語心中」などが思い浮かぶだろうか。このような構成を取ることで物語の大きな柱となる主人公のバックボーンを強烈に印象付けられるものになっている。

過去編ではブランドンとハリーの若き日の姿からブランドンが死亡するまでに何が起こったのかを全体の半分以上の時間を費やして色濃く描いている。この過去編の濃密な描写が本作の大きな魅力であり、同時に大きな土台になっているといえる。



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過去編では街の不良として気ままに暮らしていたブランドンとハリーの身に起こった事件から、より大きな力を求めて大組織ミレニオンの「家族(ファミリィ)」となり組織の中で成り上がっていく姿を描く。その過程の中での様々な出会いと事件を通して、同じ道を歩んできたはずの2人の道はいつからかズレてしまい、そして……という所までを描く。

現代編ではグレイヴとして死から蘇ったブランドンが自分を殺したかつての親友ハリーと、ハリーが牛耳る大組織ミレニオンに立ち向かうというのが大まかな筋となっている。ハリーに辿り着くまでの間にはかつて同じ組織の家族(ファミリィ)として共に過ごした友が立ちはだかることになる。過去編で起こった出来事の積み重ねが現代編での戦いを大きく盛り上げることになる。



 


【第1話の注意点と注目話数】




第1話では突然のバトルシーンから始まり断片的な情報は提示されるものの、それらの繋がりはこの時点では非常に分かり辛いものになっている。これに関してはキャラクターの顔出しというような程度で触れてもらえると丁度良いと思われる。また、後半の第18話で第1話と同じ時点に戻るので、第18話の大半が第1話と同じシーンのリピートになっている点は少々注意が必要である。

大きなネタバレを避けるため、各話の内容は割愛するが、全体の中で特にポイントとなると思われる話数を以下に挙げる。
筆者としてはブランドンたちの上司であるベア・ウォーケンの人となりを描くと共に2人の行く末を暗示する様な第8話「FAMILY」と、全体を通しても演出のキレが際立った第14話「DIE」が特にオススメしたい回である。


・ 第2話 「YOUNG DOGS」
・ 第6話 「BIG DADDY」
・ 第8話 「FAMILY」 ★
・ 第11話 「HEAT」
・ 第14話 「DIE」 ★
・ 第17話 「MIKA」
・ 第23話 「DAUGHTER」
・ 第25話 「THEN」
・ 第26話 「破壊者たちの黄昏」



 


【作品を観るには】




2018年2月現在で視聴可能な動画配信サイトは下記の通り。

dアニメストア(月額課金要)
https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=10235

バンダイチャンネル(話数毎課金要)
http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=397






Gungrave イメージ12 90





執筆者 HASSO (@shimesaba_taro



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ジャンル : アニメ・コミック

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◇ 作品記事総数:73

【傑作】8
【名作】23
【良作】20
【佳作】16
【水準作】5
【凡作】0
【失敗作】1
【駄作】0

※惜作 4 ※超神回 4

(【傑作>名作】は【名作】とする)


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(2019年6月19日現在)
 
 

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傑作 絶対観た方がよい作品

【名作】 観るべき、マストではずせない作品

【良作】 観た方がよい(がマストではない)作品

【佳作】 時間があるなら観ることを勧めたい作品

【水準作】 普通だが見どころはある作品


【凡作】 酷いが全否定ではない、どこか残念な作品

【失敗作】 ほぼ全否定、何とも残念な作品

【駄作】 取り上げる価値もない作品



【傑作・名作】傑作と名作の中間
【傑作>名作】傑作寄り
【傑作<名作】名作寄り
※惜作 (名作になりえた惜しい作品)
※超神回 (ずば抜けて素晴らしい名作回がある作品)


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