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【良作】『ゆるキャン△』(2018/Ave.81.3) text by PIANONAIQ

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作品NO.51 『ゆるキャン△』




ゆるキャン イメージ 57


 

ゆるキャン レーダー小 5 【良作】 1クール


世界観:80 脚本/構成:85 演出:85
キャラ:85 演技(声優):85  引き:70 劇伴:85 作画:75


Ave.81.3   詳しくはこちら     ネタバレ厳禁度:★☆☆☆☆





2018年1月~3月
TOKYO MX、他
全12話漫画原作あfろ
趣味・友情・青春・日常・ドラマ




監督:京極義昭
シリーズ構成:田中仁
キャラクターデザイン:佐々木睦美
音楽:立山秋航
アニメーション制作:C-Station




<キャスト(主要)>

志摩 リン:東山奈央
各務原 なでしこ:花守ゆみり
大垣 千明:原紗友里
犬山 あおい:豊崎愛生

 



《ワンツイートレビュー》


2018年冬期、女の子達がキャンプを楽しむ姿をきらら系作品の枠にとどまらない巧妙な演出で描き圧倒的人気を獲得した作品。二人のヒロインのキャラの魅力はここ何年かの深夜アニメ作品の中でも屈指。劇伴の素晴らしさも大きな話題となった。これが初監督作となる京極義昭監督の高い力量が窺える一作。





【補足】



ゆるキャン イメージ3



2018年冬アニメの中で、『よりもい』と並び圧倒的な支持を集め多くのファンに愛された作品が『ゆるキャン△』である(個人的にも本作が冬期のNo.1作品)。

見どころの多い作品で全てを語ると長くなってしまうので、本記事ではその魅力と巧さの全てが凝縮されたような1話の素晴らしさについて少しだけ触れることにする。



ゆるキャン イメージ13



1話は、本作の魅力の大部分を占めるといっても大袈裟ではない二人のヒロイン、志摩リン各務原なでしこの出会いを描いた話数だが、カレー麺という小道具の使い方が実に巧妙で際立っていた。

リンが乗るYAMAHAのスクーターが在庫切れを起こすほど売れた(?)ことも大きな話題となったが、カレー麺も作品人気によって大きく株を上げた商品だろう。



ゆるキャン イメージ17 ビーノ 65



ソロキャンプでの1人の時間を心から楽しむリンにとって、カレー麺というのは一種の、彼女の世界を象徴するようなもの、であるといえよう。

そして、キャンプ場で可笑しな経緯で出会ったなでしこにリンはこのカレー麺を振舞う。

当たり前の日常を象徴するような食べ慣れたカレー麺をこんなにも美味しそうに食べるまだ名も知らぬ少女にリンは大きく惹かれる。



ゆるキャン イメージ5

ゆるキャン イメージ10



この時リンは、自分の世界(=カレー麺)を無条件に肯定された嬉しさと同時に、新鮮な驚きも感じたに違いない。

一方のなでしこも大自然の中で食べるカレー麺の美味しさとその後に見る絶景によってリンから自分の知らない世界(キャンプの楽しさ)を教わる。


といったように、カレー麺という小道具を触媒にキャラとキャンプの楽しさを同時に描く語り口が実に見事なのである。



ゆるキャン イメージ15



キャンプ場で食べればカレー麺だって普段とは違う格別な美味しさになるだろうし、それを誰かと一緒に食べた経験は互いへの親近感にもつながるはず(同じ時と場所で同じ絶景を見た経験も然り)。

1話ではこのようなキャンプの楽しさ(醍醐味)が描かれるが、以降の話数では、それでもソロキャンプでの1人の時間を大切にすることに一切のブレがないリンと、高校の「野外活動サークル(野クル)」に入部し「皆で楽しむキャンプ」という方向性へ向かうなでしこの二人の姿を軸に、それぞれのキャンプの良さを描き出していく。

ともすれば、皆で楽しもうよ!一辺倒になる向きもあるかもしれないが、この作品はリンが皆で楽しむ野クルの活動に参加し徐々に新たな楽しさに目覚めていく姿を描きつつ、ソロキャンプの楽しさも変わらず描いていくところが多様な価値観を認める現代の作品らしいというか、好感を抱くところでもある。


映像を見ているだけで、まるで自分が体験しているような気分になれる――という本作の大きな魅力のひとつも1話でしっかり感じることができるだろう(大塚明夫氏が担当するナレーションも高ポイント)。



ゆるキャン イメージ12



けものフレンズ』で注目された立山秋航氏の劇伴の貢献度も非常に高く、作品にとってかかせない存在となっている。

1話冒頭で流れる楽曲などは、本作を象徴するゆるい雰囲気の中に冬の寒さや刺激も感じさせる曲調がリンのテーマに相応しいものであるし、本作のメインテーマといってもよい大きな存在感で映像に格別な彩りを添えている。

他にも、なでしこのテーマを想起させる楽曲など、良曲目白押しといった感じである。



ゆるキャン イメージ6



序盤話数はとにかくリンなでしこの絡みが楽しく、キャラの魅力から得られる幸福感はかなりのものだろう(ただし、この序盤の良さが際立ちすぎているため、中盤以降は若干盛り上がりに欠けると感じるところもあるかもしれない)。

そして、1話と対をなす成す形でしっかり物語を締めてくれる最終話も、作品鑑賞後の後味の良さを保証すると同時に作品への高評価を決定する上で大きな存在となっている(なでしこの成長や、リンとなでしこ二人の距離感の変化を巧みに描き、更にはキャンプの多様な楽しみ方という本作のテーマへの洗練された回答をも示す巧妙なラストである)。






ゆるキャン イメージ2








■ 作品評価     【良作】



傑作 絶対観た方がよい作品 
【名作】 観るべき、マストではずせない作品 
【良作】 観た方がよい(がマストではない)作品
【佳作】 時間があるなら観ることを勧めたい作品 
【水準作】 普通だが見どころはある作品

【凡作】 酷いが全否定ではない、どこか残念な作品 
【失敗作】 ほぼ全否定、何とも残念な作品 
【駄作】 取り上げる価値もない作品


【傑作・名作】 傑作と名作の中間
【傑作>名作】 傑作寄り
【傑作<名作】 名作寄り
※惜作 (名作になりえた惜しい作品)
※超神回 (ずば抜けて素晴らしい名作回がある作品)

◆ 作品評価順リスト(=「見て損はない作品」ランキング )はこちら




 
■ レーダーチャート評価  


ゆるキャン レーダー
【総得点/Ave.】   650/81.3
――――――――――――――――――――――――――――――――
世界観 : 80
脚本/構成 : 85
演出 : 85                グループA:Ave. 83.3
――――――――――――――――――――――――――――――――
キャラ : 85
演技(声優) : 85            グループB:Ave. 85
――――――――――――――――――――――――――――――――
引き : 70 
劇伴 : 85                グループC:Ave. 77.5
――――――――――――――――――――――――――――――――
作画 : 75         
――――――――――――――――――――――――――――――――


100 唯一無二、これ以上はそうそう望めない最高峰 
95   最高、傑作レベル、文句なし、その作品にとってなくてはならない 
90   めちゃくちゃ良い、名作レベル
85 
80   かなり良い(強い、巧い)、良作レベル 
75   良い(強い、巧い)
70   なかなか良い(強い、巧い)、佳作レベル
65
60   普通、水準作レベル、少々物足りないが及第点は出せる 
50   凡作レベル、2流  30  失敗作レベル、3流  0  駄作・愚作レベル


※ 各パラメータが含むもの、点数の付け方など、詳しくはこちら
※ Ave.と作品評価は別、つまりAve.が75でも【名作】にすることは可能
※ これまで扱った全作品の採点等は作品評価順リストの方に纏めています





■ ネタバレ厳禁度   


★☆☆☆☆  (まったく問題なし)






ゆるキャン イメージ4





執筆者 : PIANONAIQ (@PIANONAIQ




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◇ 作品記事総数:73

【傑作】8
【名作】23
【良作】20
【佳作】16
【水準作】5
【凡作】0
【失敗作】1
【駄作】0

※惜作 4 ※超神回 4

(【傑作>名作】は【名作】とする)


◇ コラム記事総数:3

(2019年6月19日現在)
 
 

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傑作 絶対観た方がよい作品

【名作】 観るべき、マストではずせない作品

【良作】 観た方がよい(がマストではない)作品

【佳作】 時間があるなら観ることを勧めたい作品

【水準作】 普通だが見どころはある作品


【凡作】 酷いが全否定ではない、どこか残念な作品

【失敗作】 ほぼ全否定、何とも残念な作品

【駄作】 取り上げる価値もない作品



【傑作・名作】傑作と名作の中間
【傑作>名作】傑作寄り
【傑作<名作】名作寄り
※惜作 (名作になりえた惜しい作品)
※超神回 (ずば抜けて素晴らしい名作回がある作品)


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